インターフェイスデザイン

優れたUIこそが心を動かす。

 アプリのような「リアルとデジタルのサービスが総合的に提供されたプロダクト」から、ナイフのような「シンプルな道具」まで、「もの」と「人」の間には「インターフェイス」が存在しています。UIデザインとは、そのインターフェイス部分を特にクローズアップして行うデザインです。

 最近では「UX(ユーザー体験)」という言葉も使われているように、インターフェイスだけをデザインすればプロダクトが完成するものではありません。むしろ、インターフェイスの価値は相対的に下がっているものも増えて参りました。

 

 しかし、当然のことではありますが、使いづらいUIはすぐ使われなくなりますし、製品やブランドに対するマイナスの影響は大きいものです。むしろ良くデザインされたUIには、説明の要らない「魅力」が宿ります。これはとても大きな価値を秘めています。

 

インターフェイスデザインは資産価値。

 UIの魅力とは、平たく申し上げますと「使う事が気持ちいい」ことです。「使う事が気持ちいい」インターフェイスには様々な利得があります。まず触ってみたい、使ってみたいと思わせる力があります。そして、少々の困難も「楽しもう」という気分を与えてくれます。そして「使う事が気持ちいい」と長く使ってくれるようになります。長く、貴社の製品に触れ、それが気持ちの良いこと。とても大切な事だと思います。

 

 全ての製品のUIをトータルにデザインすることが理想的ではありますが、実際には、ひとつひとつの製品をデザインすることが先決でしょう。今開発なさっているものから、「魅力」に磨きをかけ、それを積み上げて行く中に魅力の核となるものが育まれます。

 

 もちろん、「メンタルモデル」とか「ユーザビリティー」とか、色々な課題や検証項目をクリアするための様々な方法論が必要になりますが、それはぜひ私たちにお任せください。「こんな魅力を持たせたい」という思いを持っていらっしゃることが大切なのです。

 

「魅力」のもつやさしさ。

「魅力的な方がうまくいく」

 有名な逸話を一つご紹介致します。イスラエルの科学者ノーマ・トラチンスキー氏は、1990年代初頭の日本人学者の実験を疑っていました。その実験とは、魅力的なATMとそうでないATMの比較実験*でした。魅力的なATMの方がそうでないATMより「使いやすい」との結果が出たのです。

 トラチンスキー氏は「日本人の好みが特殊なせい」か、「日本には美的な文化があるせい」か、もしくは「実験に欠陥があるのでは?」と考えました。そこで、美しさなど気にしない(とトラチンスキー氏が考える)イスラエル人を対象に、同じATMの画面を使って実験しました。結果はトラチンスキー氏の予測に反して、イスラエル人の方が関連が強かったのでした。これは「美的ユーザビリティ効果」と名付けられ、広く知られることとなりました。(* D.A.Norman著 Emotional Designより)


 なぜ、魅力的だとうまくいくのでしょうか?それは「解決策が見つけやすくなる」からだそうです。こはとても大切な事実ですね。多くの示唆を含んでいます。「魅力的なこと」は、一方で「やさしさ」なのだといっているように思います。たとえばいわゆる「ユニバーサルデザイン」においても「魅力」が求められることを示しているのですから。

 

 貴社の製品が「使う事が気持ちいい」インターフェイスを提供する事は、ブランドロイヤリティからユーザビリティまで、多くの価値を創造できるテーマなのです。


私たちは「使う事が気持ちいい」インターフェイスデザインの創造を通して、貴社の価値向上に寄与して参ります。